Precious Blog
ミラノサローネ2019
こんにちは。本橋です。
今年も世界最大級の家具見本市、ミラノサローネに行ってきました。
2019年が第58回目となる「サローネ国際家具見本市」(ミラノサローネ)。
実はd house、1997年より毎年参加しているんです。
ミラノサローネで私がいつも感じることは、
巨匠や先代designerへの強いリスペクトの想い。
2019年は、イタリアデザインの黄金期を率いた巨匠、
アレッサンドロ・メンディーニが2月18日に亡くなり、
そして北欧フィンランドを代表するデザイナー、
オイバ・トイッカが4月22日に逝去されました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
今回のミラノサローネでは、
この偉大なる彼らへのリスペクトがあちこちに見受けられました。
たとえば、スーペルスタジオにはメンディーニ氏の特設があったり、
moooi(モーイ)創設者兼デザイナーのマルセル・ワンダースは、
メンディーニ氏に大きく影響を受けたことを表現していたり。
また、奇数年の今年は、「第30回サローネ国際照明見本市」(エウロルーチェ)も開催されていたので、
イタリアを代表する建築家で、工業デザイナーのアキッレ・カスティリオーニの作品も数多く展示されていました。
ミラノサローネでは、こうした巨匠たちへの多大なる敬意の中、
新しいデザイン、スタイリングが発表されていきます。
そこでは、流行やトレンドの競争ではない、
各メーカー、ブランドのまさに“今”感じていることが、
家具とスタイリングによって表現され、
私たちは彼らのそのさまざまな世界観に直に触れ吸収する…
モノからコトへ———————
22年見続けていますが、
毎年限界までその表現を追求しながらも、
また新たな世界をつくりあげていく彼らのパワーには、
私自身、大きな感銘を受けてきました。
そしてこれが、家づくり、そして暮らしづくりのための、
何よりのエネルギーの源となっています。
「暮らしはもっと快適になる」
さいごに、今年の、アレッサンドロ・ミケーレによるGUCCIのインテリアを。
柄とカラーの祭典が本当に刺激的でした。シンプルモダンとはまったくの逆方向。
これからこのブログを通して、さまざまなブランドの世界観を、たくさんご紹介していけたらと思っています。