下宿プロジェクト

cafe1000清瀬の噂の“あのカフェ”、d style cafe。

「“あのカフェ”はどうやらdhouseという家づくりの会社がやっているらしい」

まことしやかに流れる噂。
本当のところ、dhouseではたくさんの施主様のオリジナリティ溢れる住まいづくりをしております。
カフェの向かいにある、体感モデルハウスはもうご覧になられましたか?
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dhouseで創られる一棟一棟に施主様によるこだわりが散りばめられその方の理想の暮らしがカタチとなっているように、モデルハウスには物語があるのです。

注文住宅会社、材木屋、インテリア会社が力を合わせて紡ぎだす 暮らす愉しさ、こだわりとセンスの物語。

期間限定の新しいモデルハウス、下宿プロジェクトが始まりました。


-section 1-
この土地と

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長閑な野鳥の声をきくたびに、ここが都内であるということに驚かされる。
12月の、川岸の風の凛とした冷たさ。
脇に流れる穏やかな川のせせらぎは私たちを非日常へと誘っているようだ。
ここの下流ではカワセミや野鳥のバードウォッチングのホットスポットとなっているらしく、実に野趣溢れる環境なのだ。

「周りに何もないじゃないか」
そんな風に片付けてしまえる人がいたとすれば、相当無機質でさびしい人生を送っていることだろう。

しかしながら2016年3月に、この足元に広がる濃く茶がかったむき出しの更地に暮らしの愉しみをめいっぱい詰め込んだ美しい佇まいの家が完成するなどと、一体誰が考えられるだろう。

この土地のもつ周辺環境を、暮らしへ最大限に生かすことができるなら、
住まう人の四季折々の心地いい愉しい暮らしを実現できるはずだ。

私たちは夢中でペンを走らせた。

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この家のバルコニーに立つと川が、対岸には広い丘が見える。
今は冬の枯れ木立が立ち並び、静寂閑雅な佇まいをみせているが、春にもなれば、その丘の木々は一斉に桜の花を咲かせ、まるで絵画のようなパノラマを眺めることができるのだ。

風呂上りにお気に入りのバスローブを軽く羽織って、そのバルコニーで火照った体を休める贅沢、なんていうのはどうだろう。

忙しく時間に追い立てられる毎日。
しかし、この家に帰れば、いつでも季節と一緒に過ごす時間がある。

春の宵には対岸の満開の桜を望みながら晩酌。
夏は鮎釣りの旬を迎え、秋には水面で戯れる野鳥のさえずりを聞きながら起床する。
冬は満天の星空の夜に、バルコニーで季節の星座を数えてもいい。

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今は冬だ。
一年後のこの住まいのこの場所で、誰かがホットココアを飲みながら屋外の小さなツリーにオーナメントをかける様子を想像してみる。
その人は、この住まいでどのくらい笑顔で過ごしてくれるだろうか。

環境のとらえ方というのは人それぞれだから、こんな考えは大変押しつけがましいかもしれない。
けれど、私たちが考える「住まう人がこんな風に暮らせたら愉しいんじゃないか。」が、
“人間本来の暮らし”という理想に限りなく近いものであってほしい、と思っている。


-section 2-
共に暮らす“素材と色”を探して

まな板の上の、六等分にされた一丁の豆腐を見て、ふとdhouseのスタッフの言葉を思い出した。

「日本の住宅は白で統一されたシンプルなものが多くて、個性がなく平凡です」

なぜ 日本の家づくりがそうなってしまったか、彼は続けた。

日本人という民族は元々色にはこだわる文化を持っており、それは和の色名が456色以上存在することからも容易に想像することができる。

現代においても「アオが好き」という人も、それは水色っぽい空色なのか、深い緑みがかった海のような碧なのかというところまで、色見本を出して実際見てもらうと、わりとはっきりしている。

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現地にて撮影

そこまで好きな色にこだわる民族でありながら、今まで積極的に住まいに色を取り入れてこなかったのは、日本古来の染色の原料となる岩絵の具が高価で庶民には到底住まいへ使うなど考えられなかったこともあるが、顔料・塗料の豊富な現在の住まいづくりにおいてそれは理由としてあげるべきではない。
ホームオーナーの好きな色がありながら、それを住まいに活かしきる技術のない建築会社のせいで、このまな板の上の豆腐のような住宅街ができてしまったのだ。
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もちろんこの“白、シンプル”ということが悪いわけではないが、こうも同じものが並んだ住まいがあると、
「無難だから」とか、「周囲に合わせないと何ていわれるか・・・」
という日本人ならではのネガティブな精神性の表れではないかと勘ぐってしまう。
没個性が尊ばれていた時代は終わったというのにだ。

しかし、色の一つ一つが美しいからといって、考えもなしに住まいへ配色すると、とんでもないことになる。

この記事を読んでくださっている希少な読者の方に、是非これから記す文章を実際に想像してほしい。
ご面倒なら次の文章は飛ばしてもらっても全く構わない。

あなたは、雨の中、仕事から家に戻ってきました。

今日はあいにくの天気だったにも関わらず、外回りでの勤務で、革靴が濡れています。

少々の冷えと疲労感を感じながら、オレンジ色のテラコッタのアプローチを進んで玄関に入りました。

渋い紫に塗装された鉄のドアを開けると、黄色いクッションシートの床が目に入りました。

玄関の黒いエナメルのスリッパを履いたあなたは、グリーンの吹きつけの壁づたいにある銀色のリビングのドアをあけると、桜色の床と赤いビニールの大きなクッションがあり、あなたはそこでバッグを置き、一息ついて休むことにしました。

shitajuku-color1上の文章中にある色をすべて想像できた方は素晴らしい想像力持ち主だと思う。
同時に、この配色は人間の神経をとてつもなく疲労させることだろう。
次に対照的な例として、スタッフがカラーコーディネートを施したこの住まいの配色に関しての文章を同じように読んで想像してみてほしい。

あなたは、雨の中、仕事から家に戻ってきました。

今日はあいにくの天気だったにも関わらず、外回りでの勤務で、革靴が濡れています。

黒タイルのアプローチを進んで玄関に入りました。

白い大理石調の床に置かれたコットンのスリッパを履いたあなたは、アイボリー色の壁づたいにあるリビングのドアを開けました。

リビングの床はウォールナットの無垢材で、グレイッシュブラウンの大きな柔らかいソファがありました。

あなたはそこでバッグを置き、一息ついて休むことにしました。

読んでみて何か違いがわかっただろうか。
ほんの一部分の住まいの配色だけれども、帰宅した時の感じ方がだいぶ異なることに注目したい。

想像だけでもわかりやすいが、実際にこういった住まいに住んで体感するとより一層感じられるものだ。

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大切なのは、その色と素材の中で、住まう人自身がどれだけ輝いたり、リラックスして過ごせるかということに尽きる。
逆に言ってしまえば、色や素材の力によって、私たちの時間はよりもっと豊かになる、ということなのだ。

住まいの色を決めるときは、決して、色やテクスチャをその住まいの主役にしてはならない。

その住まいの主役は、住まう「あなた」なのだから。


-section 3-
上棟まで

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基礎工事が終わり、土台敷きへと工程が進んでいきます。

基礎コンクリートの上に土台や大引を設置していく作業で、基礎も大切ですが、この工程とあとから建てられる構造部分は住まいの芯となるとても重要な作業となります。

現場へ土台が大引運ばれてくると、モトハシプレカットシステムで予め加工された材料が運ばれてきます。
加工された材料を現場で組み立てるだけ、と考える方もいるかもしれませんが、現実はそう甘くありません。
現場での作業は多く、注意深く慎重に取り掛からなければ、欠陥のある家になってしまうのです。

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搬入された土台や大引には、プレカット工場で「い」「ろ」「は」と記号が打たれてきます。
大工さんは「い」「ろ」「は」の番付けで柱の位置を墨付けし、図面通りか確認しながらひとつひとつ設置位置へ置いていきます。
所定の位置への配置を終えると、間違いないか改めて図面と照合します。

shitajuku07住まいの安心と安全を確実に、支える。そんな信念が大工さんたちを支えています。

「川風が、寒いかもしれない」
現場に来るのに上着を忘れて少し後悔しながら両腕を抱えていました。

四季を通して、心地いい住まいを実現するため、壁に断熱材を張り込んで冬でも暖かい空間にします。

shitajuku09ここまできたらあとは黙々と上棟へ進んでいきます。

上棟は、棟上げ、建前とも言われ、地方によっては餅や小銭をまき他人に持ち帰ってもらう風習もあります。
“完成した後も、建物が無事であるように。”
平安時代から鎌倉時代にかけて上棟式そのものの習わしが広まり、江戸時代には庶民にもその風習が伝わっていったそうです。

住まう人の安心や安全、建てた大工さんにも感謝を込めてのこういった風習を、私たちも未来に受け継いでいきたいものです。

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-section4-
間取りへの想い

そのバルコニーは住まう人が立って初めてその意味を成す。

川の向かい岸の桜
川の向かい岸の桜

通行する人々からの視線を遮りながらも、2階のバルコニーに立つと真正面には美しい川が、岸には広い丘が見える。
春にもなれば、その丘の木々は一斉に桜の花を咲かせ、絵画のようなパノラマを眺めることができる。

お風呂上りのまま、バスローブを軽く羽織って、バルコニーで火照った体を休めてほしい。

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午後にもなれば陽の光が射してそのまま日光浴も、また夕闇に迫る向かいの川岸を眺めながら冷えたビールを飲み干すのも乙なものだろう。

美容や健康に感心がある女性ならこの場所でヨガやストレッチをするのもいいかもしれない。このバルコニーにマットをしいておいて、澄んだ空気の朝や、軽い入浴後に、大空を仰ぎながら体を伸ばしてゆく。
ここで寛ぐ時間は、大気に自分の体が溶け込んでいくような・・・、
あるいは、めぐる季節のごとく、時がゆっくりと流れていくような感覚へと誘ってくれることだろう。

洗面室、寝室から行き来できるそのバルコニーは“リゾート感がある”そんな言葉で済ませるにはもったいない、住まう人によって何倍にも愉しめるスペースなのだ。
2階にはこだわりをもった部屋が2つある。
梁を活かした勾配天井をもつ、部屋の素材に自然のぬくもりを感じられるような部屋。
木の温もりと個性。
「万人受け」とは違うものを求められている方にも最適だ。

もう1つの部屋には朝日を望める専用のバルコニーがついている。
グルニエにも近く、収納するスペースも多いので、大胆に趣味の部屋として満喫してもいいし、自分のスタイルを確立し多くのワードローブを所持する人が抜群の収納力を活用して住まうのにもいい。

またこの部屋なら、成長が早い子どもたちのおもちゃや衣類、思い入れの強い工作などもスマートに出し入れできる。
暖かい日は、子どもたちがバルコニーに座り込んで車を走らせたり、おままごとをしたりなど、このスペースを愉しんでくれるかもしれない。
東側と南側に開いた窓が部屋に明るい光を届けてくれる。
1階のLDKは、誰がどこにいても目が行き届き、一人一人が違うことをしていても、家族が繋がれる空間。

子どもがまだ目が離せない時期でも、
キッチンで料理しながら部屋全体が見え、家族と会話しながら、またTVを見ながら、
楽しく料理ができる。
奥様のための安心感あるLDK設計だ。

間取りは、住まう人の暮らしの愉しみや心地よさを考えて創る。
暮らしを考え抜いた「季節を愉しむ家」、周囲の環境からの美しい恩恵が得られるこの家は、きっと永く住まう人に様々な喜びをもたらしてくれることだろう。

– section5 –
– 期間限定モデルハウス 桜の見える家 OPEN –

その日、この住まいは「季節を愉しむ家」から、「桜の見える家」とネーミングされた。

季節、という少々抽象的なキーワードから、一気に情景が思い浮かぶような住まいの名に変わったのだ。
本当にこの家が「桜の見える家」、正しくは桜の花の丘が見える住まいになるのは、これからだ。東京だから4月頃だろうか。

川の向こう岸に、桜の丘を見ることができるのは。

実に羨ましかった。この家に住むことになるであろう人が・・・・。
完成後のこのページでは、なかなか語りつくせないものだ。

だから、この期間限定のモデルハウスを一目みて欲しい、この土地に立てたかった理由を解ってほしいから。
本当を言うと、川の下流で鮎が飛び跳ねる様子や、これから咲くであろう桜を遊歩道を一緒に歩きながらじっくり紹介したかった。
けれども、ここに住む人と その家族が 巡る季節の中でこの家を愉しんで 笑顔で過ごしていてくれると信じている。

そして私は、桜の見える家に、それをお願いしてきた。

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